« ベルリン、お前はドイツのドイツの女 | トップページ | 酔った気持ち »

2018年11月 4日 (日)

立派な律儀な秋

ジュール・ラフォルグ       (1860-1887)

秋は何時また戻るのか、

とても悲しいあの季節、

芸術家の目で見れば

僕には好ましく思えるが

風は、僕は知ってるが、

我が友人の一人だし、

僕が生まれてこの方ずっと、

僕を呻かせてばかりいた......

それに雪も知っての通り、

その白粉で僕の身体同様に、

僕の愛した肉体から、

僕を守ってくれるのだ.......

そして分かっているが、

秋の陽は

その名ほどには

痛ましくない!......

それに僕の憂鬱が、細かい小雨の

ブリテン島の憂鬱と

同じ道を辿らぬのは

誰にもこれは止められぬこと.....

ああ、秋は僕のものだ、

そして僕、僕は秋のものだ、

丁度全てが「何故?」のために有り、

この世が「それでどうした?」のために有る様に

秋は何時また戻るのか、

とても悲しいあの季節、

芸術家の目で見れば

僕には好ましく思えるが

1874年

Jules Laforgue    1860-1887

Le brave, brave Automne!

ジュール・ラフォルグについては2016年4月10日にアップした『日曜日』に解説があります。

« ベルリン、お前はドイツのドイツの女 | トップページ | 酔った気持ち »

フランス詩」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/566114/67345516

この記事へのトラックバック一覧です: 立派な律儀な秋:

« ベルリン、お前はドイツのドイツの女 | トップページ | 酔った気持ち »