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2018年2月16日 (金)

若葉

サビーヌ・シコー (1913 - 1928)

お前たち、私の方へ手を差し伸べてる、

木々の緑の小さな手、

道端の木々の緑の小さな手。

ところで古びた壁たちは更に少しガタが来て

古びた家たちも傷口を見せているのに、

お前たち、私の方へ手を差し伸べてる、

生垣の花つぼみ、緑の小さな指。

貝殻の形した小さな指、

若く輝かしく、命のぎっしり詰まった、

小さな指

向こうでは古壁が、私の方へ手を差し伸べてる。

古壁が言う「気違い風には気をつけな、

激しい日差しに気をつけな、星の夜には気をつけな、

山羊には、カタツムリには気をつけな、

生きてるものに気をつけな、小さな指よ!」

鉤爪付きで人嫌い、そして優しい緑の小さな指、

どうしてお前たち気持ちが良いの

古壁が今朝カッサンドラ(1)の声を出した。

絹紙の小さな指、

ビロードか、きらめく七宝の小さな指、

どうしてなのかは良く分かってる、

灰色の壁の言うことなぞお前たち、聞きはしない。

ひ弱な緑の扇、次の夏の手、

お前たちが何故古壁や崩れ屋根の言うことを聞かないのか、

我々は良く知っている

古壁を越えて、小さな指の全力で

お前たちは、若さのしるしになっているのだ!

(1)カサンドラはトロイの王女。予言の力があったが聞き入れられず、ギリシャと戦った祖国は滅亡した。

Sabine Sicaud (1913 - 1928)

Premieres feuilles

シコー家の庭は広大でしたからこの詩の情景は彼女が毎日現実に目にしていたものでしょう。

春を讃える可愛らしい子供の詩かと思っていると、古壁や崩れ屋根に代表される年寄りの忠告など聞き入れてやるものか、という反抗宣言で終わっています。どうもこの娘さんは、古いものや伝統を役立たずの老いぼれ扱いする傾向が見えて面白くありません。『でこぼこ道』の最終行も「丈夫な新しい橋で川を越す、新道で行こう。」と昔の道は邪魔扱いです。

社会主義者だった弁護士の父親の影響なのでしょうか?

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