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2017年12月 9日 (土)

悲哀の道

サビーヌ・シコー (1913 - 1928)

ただ一つの心?有りえない

苦しみ幸せもその心次第なんて。

苦しみの心とか

苛まれる心とか、引き裂かれた心とか、人は言う。

次いで、島の小鳥の様に楽しげで軽いとか

こんなに大きな心とか、重いとか、膨れたとか言う。

我々の体にはこの心以外に何も入る場所が無いみたいだ。

次いで、身体を離れ神の恩寵に浴するのか?

世界中の血にまみれながら、消えてしまうほど小さな傷跡しか残さない心だって?

有りえない!私は幾つもの心が必要

同じ一つの心が楽しみの中で、かつて一度味わった苦悩を忘れられるわけが無い

一度のまたは何度もの、毎度のそしていつでもの

心は思い出すだろう。むかし自分は重い心だった。将来も真新しい、祖国を持たず、生から生へと持ち運ぶカバンも持たない、そんな心などにはなるまいと。

Sabine Sicaud (1913 - 1928)

Le chemin de creve-coeur

サビーヌの家「孤独館」のサロンでは仏教にも話が及んだそうですから当然彼女も輪廻転生について知識を持っていたでしょう。最後の数行はそう解釈するのが素直だと思います。

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