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2016年5月 5日 (木)

小さな幸せ

レイモン・ラディゲ (1903 - 1923)

小さな幸せ

ゼロ以下

顔は唖

君がさよならをもう言えなくなって良かった

麗しい季節は余所にあり僕はもう君の不在に慣れた

僕らがまぐれ遊びを始めたので

テーブルに継ぎ板が必要になった

良識は有ったのだけれど

それは年で一番日の短い日だった

色々な名前

もっと素敵な他の名前

無益に僕は暦を摘んでゆく

待ち望むお祭り全てのために

更にもう一年では短すぎる

Raymond Radiguet (1903 - 1923)

Au petit bonheur

ラディゲは傑作小説を二編残して夭折しました。『肉体の悪魔』と『ドルジェル伯の舞踏会』です。卒論にラディゲを選ぶ学生が多かったのは、勿論作品の魅力も有りますが、作品数が少なく全作品を読み通すのが簡単だったからなのも一因ではないかと思えてなりません。これが多作家のバルザックなどを選びますと、訳本を読むだけで一仕事になりますから。

ラディゲの詩、若々しくて良いですね。

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